AT THE VOICE

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やっと出会えた理想の素材。
今大人が選ぶべき、「TICCA」の洗いざらし服

2022.02.21

この春夏、「TICCA(ティッカ)」から待望の洗いざらしシリーズがデビュー。カジュアルながらもクリーンな着こなしを叶えるシャツ、ワンピース、チュニックの3型は、デザインから機能性までこだわり抜かれた自信作となっている。
今回の「AT THE VOICE」では、それらの魅力を掘り下げるべく、「TICCA」のデザイナーとスタイリストの黒澤充さんによる対談を実施。黒澤さんによるスタイリングと共に詳しくご紹介する。

ナチュラルなのに上品さも忘れない。
ミニマルなノーカラーシャツ

スタイリスト黒澤さん(以下、黒澤):「TICCA」はセレクトショップでよく見かけるので個人的に気になっていました。シンプルな中にも品格を感じるブランドという印象があります。

デザイナー上村(以下、上村):ありがとうございます。ベーシックを進化させていくことをコンセプトに、素材作りからこだわっています。

黒澤:今回は洗いざらしシリーズということですが。

上村:はい。洗いざらしはずっとやりたかったテーマで、どうやったらカジュアルな中に上品さが出せるかが課題でした。それで今季ようやく理想的な素材を作ることができたんです。

黒澤:満を持しての登場ですね。ちなみにどんな素材なんですか?

上村:コットン100%で、レギュラーの糸に強撚のシャリ感のある糸を混ぜて織っていて、適度なハリと肌離れの良さが特徴です。程よいツヤ感や細かいシワの表情も含めて、とても満足のいく出来栄えになりました。

黒澤:確かに、このシャツはくたっとし過ぎないのがいいですね。

上村:そうなんです。ノーカラーシャツはヴィンテージの要素を取り入れつつも、ミニマルかつモダンに仕上げました。

黒澤:ピンクのスモーキーな色味がとても綺麗です。ボタンの色も生地の色に合わせているんですね。

上村:これは貝ボタンを染めてあるんです。ボタンを同色にすることでぐっとフェミニンなムードになります。

黒澤:スタイリングは、甘く転ばず爽やかな雰囲気になるように、白いパンツを合わせてみました。

上村:素敵です。 シャツのピンクの華やかさが引き立ちますよね。

ノーカラーシャツ/TICCA

ストール アンティークフラワー/manipuri

タックパンツ/TICCA

トングサンダル/LAOCOONTE

2色の糸が織りなす奥深い表情で、
何気ない動きをドラマティックに演出

黒澤:ロングドレスはゆったりとしたシルエットが魅力的ですね。

上村:ワークの要素を取り入れたくて、ヒップ部分にポケットをつけました。後ろ姿がコンビネゾンっぽく見えるんです。

黒澤:それでいてドレッシーに着られるバランス感が絶妙だな。黒ならシャープに着こなせそう。

上村:この黒には、実はカーキが混じっているんですよ。黒とカーキの糸で織り上げた生地なんです。

黒澤:なるほど、先染めなのか。どおりで色に深みと奥行きがあるわけだ。

上村:2色の糸を使うことで、動くたびに色の見え方が変わるし、着る人の動きにも躍動感が生まれます。今回の色は春夏らしい重くない黒になったので、自信を持っておすすめします!

黒澤:スタイリングはオールブラックでまとめるのはどうでしょう。異素材アイテムを合わせれば、色の微妙な変化も楽しめます。

上村:いいですね、黒は大人の女性らしさが引き立ちますよね。
                    
黒澤:足元はフラットサンダルで抜け感を作れば、野暮ったくならずにシャープな印象になります。

上村:夏のビーチが似合います。

黒澤:カッコ海外のビーチね(笑)

キーネックロングドレス/TICCA

トングサンダル/LAOCOONTE

メッシュバッグ/LEFIJE

カゴバッグ(左)/MARCHER

カゴバッグ(右)/MARCHER

ストール ランプ/manipuri

ほのかに香るヴィンテージ感と
削ぎ落とされたモダンなデザイン

上村:このフーディーチュニックは、ヴィンテージのスノーパーカーから着想を得たデザインです。

黒澤:洗いざらしのコットン素材でこの形は珍しいですね。
   
上村:細かい凹凸のある表情が出る生地なので、ヴィンテージライクな質感をうまく出すことができました。女性が着るとヒップがすっぽり隠れるくらいの丈感で、リラクシングな着心地です。

黒澤:ビッグシルエットだけど、胸元がラフに開いているのですっきりしますね。

上村:裾を絞ると膨らみが出て、また違った印象になるんです。大きめのフードもアクセントに。黒澤さんはどの色がお好きですか?

黒澤:そうですね、僕なら白を選ぶかな。いい具合に透け感のある生地だから、レイヤードすればスタイリングの幅が広がりそう。寒い時期はアウターを羽織って、フードだけ見せてスタイリングのポイントにしても。

上村:あえて中に濃い色を合わせて透けて見せるのも良いと思います。       

黒澤:春夏らしくマリンスタイルでまとめるのもいいですね。チュニックがドローコードつきだから、パンツもドローコードでリンクさせて、メンズライクに。

上村:スポーティだけどシックさも感じられる組み合わせですね。

フーディーチュニック/TICCA

カーゴパンツ/TICCA

トングサンダル/LAOCOONTE

カゴバッグ/MARCHER

着心地抜群で、お手入れも簡単。
着れば着るほど好きになる服

黒澤:実際に「TICCA」のアイテムに触れてみてわかったんですけど、素材やディテールに相当こだわられていますね。

上村:どうすれば着心地が良くなるか、どんな生地ならお手入れがラクになるか、そういった機能性を満たす服作りを追求しています。例えば今回の洗いざらしシリーズなら、家で洗濯できるのはもちろんですが、製品を縫った後に洗いをかけているので、洗濯を繰り返しても縮む心配がありません。  

黒澤:着る人目線なのが嬉しいところです。さっきのロングドレスもシルエットはワイドだけど、よく見ると脇線が斜めに入っているから、着るとスマートに見えるようになっていますよね。

上村:そうなんです。どんな体型の人にもフィットするように、体型の異なるモデル3人に着せてパターンを作っています。             

黒澤:掘れば掘るほどスゴいですね! 「考える服」という感じがします。でも決して難しいわけではなく、着ていくうちに魅力に気づいて、じっくり楽しさを味わえる服なんだと思う。

上村:一見気づかないようなことを大切にするのが「TICCA」らしさでもあるので。これからも作り手のこだわりを真摯に伝えていければいいなと思っています。

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NEXT

次回は、「TICCA」の
新作ストライプアイテムを使った、
スタイリスト黒澤充さんによる
爽やかな3スタイルをご紹介。
どうぞ、お楽しみに。

黒澤充|Mitsuru Kurosawa

雑誌や広告をはじめ、ミュージシャンや俳優など、様々な分野のスタイリングを手がける。プライベートではたくさんの多肉植物を育てる植物愛好家。漫画やアニメにも精通している。

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STAFF

styling by Mitsuru Kurosawa
photography&video by Keita Goto at W inc.
hair&makeup by Yoko Hirakawa at mod’s hair
model by Jessica at STAGE
text by Eimi Hayashi
direction&edit by Lula Japan Limited.